【INDYCAR 第11戦】ディクソンとチップ・ガナッシが表彰台を独占…琢磨はリタイア

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スコット・ディクソン
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ポコノ・スピードウェイで行われたインディカーレースで、チップ・ガナッシ・レーシングの3人のドライバーである、スコット・ディクソン、チャーリー・キンボール、ダリオ・フランキッティが表彰台を独占した。

このレースのスタートでフロントローを独占したのは、このポコノをホームサーキットとするアンドレッティ・オートスポーツのマルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンター=レイ、ジェームズ・ヒンチクリフであった。しかしヒンチクリフはオープニングラップの第1ターンでウォールに突っ込み、彼の持つ勝利とゼロ・ポイントのパターンを繰り返すこととなった。

そして2番手を走っていたハンター=レイは、2度目のピットインで後方から侵入して来た佐藤琢磨と接触し、右フロントのサスペンションを損傷して、修理の間に22ラップ後方まで下がってしまう。この接触事故で琢磨は左リヤのサスペンションとフレームにダメージを負い、リタイアを余儀なくされてしまう。

もう一人のアンドレッティはレースの前半を独占したが、燃料管理の問題を起こして10位でレースを終えることとなる。そして他の勝利有力者と見られていたトニー・カナーンは2番手を走っていた際に、ディクソンをオーバーテイクしようとしてフロントウィングを損傷し、ピットに戻って交換する間に大きく順位を落とし、結局13位でレースをフィニッシュすることとなった。

この勝利はチップ・ガナッシ・レーシングにとって100度目の記念となり、エンジンサプライヤーのホンダにとってインディカーにおける200度目の記念すべきものとなった。

レースに勝利したディクソンは「今朝から、自分が勝てるとは思っていなかった。だが、チームは諦めず、ホンダの業績にも感謝しなければいけない。僕は燃費が今日の勝利のカギだったと思う。そして僕達はいつも燃料をセーブする事なく、前方にいるスピードを持っていた。僕はこの場所を愛している。ポコノのファンや、全ての人達はただ素晴らしかった。勝利を取りもどせたことは素晴らしい」と語った。

一方、リタイアとなった琢磨はインタビューで自分のミスを認めた。彼は初めて走るサーキットでの落とし穴とも言える、ピットレーンでのスピードの調整の失敗について「判断を誤った」と明確に回答した。スピードに高低差があるサーキットと異なり、200マイル以上のスピードを維持し続ける高速オーバルでは、ピットレーンのスピード調整はさらに困難となる。琢磨はレースの序盤に、最高2番手まで駆け上がる好走をしていただけに、残念な結果となってしまった。

ポコノ・インディカー400・フューエルド・バイ・スノコの結果

1. スコット・ディクソン(ホンダ)
2. チャーリー・キンボール(ホンダ)
3. ダリオ・フランキッティ(ホンダ)
4. ウィル・パワー(シボレー)
5. ジョセフ・ニューガーデン(ホンダ)
6. サイモン・パジェノ(ホンダ)
7. ジャスティン・ウィルソン(ホンダ)
8. エリオ・カストロネベス(シボレー)
9. エド・カーペンター(シボレー)
10. マルコ・アンドレッティ(シボレー)
11. シモーナ・デ・シルベストロ(シボレー)
12. ジェームズ・ジェイクス(ホンダ)
13. トニー・カナーン(シボレー)
14. ライアン・ブリスコー(シボレー)
15. ピッパ・マン(ホンダ)
16. セバスチャン・ボーデ(シボレー)
17. アレックス・タグリアーニ(ホンダ)
18. グラハム・レイホール(ホンダ)
19. トリスタン・ヴォーティエ(ホンダ)
20. ライアン・ハンター=レイ(シボレー)
21. E.J.ヴィソ(シボレー)
22. 佐藤琢磨(ホンダ)
23. セバスチャン・サーベドラ(シボレー)
24. ジェームズ・ヒンチクリフ(シボレー)

《河村兵衛》

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