【F1 ドイツGP】ベッテル、通算30勝目は初の母国GP制覇

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F1 ドイツGP 2013年
F1 ドイツGP 2013年 全 4 枚 拡大写真

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が念願だった母国GP優勝をついに成し遂げた。ニュルブルクリンクサーキットでは、キミ・ライコネンとロマン・グロージャンのロータスペアが激しくチャンピオンを追い上げたが、ベッテルはトップを守ったまま1秒差でフィニッシュに持ち込んだ。

ロータスのペアがレースの大部分で執拗な追走を見せる中、ベッテルのリードは風前の灯火に見えた瞬間もあったが、予想に反してポジションを防衛した。

ポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、スタートと同時にレッドブルの2台に出し抜かれてしまい、ベッテルとマーク・ウェーバーによる序盤の1・2体制が築かれた。

ウェーバーは最初のピットストップまでしっかりとチームメートの後方を守ったが、ここで右後輪が締め付け不十分なままピットを離れるという事件が発生する。脱落したタイヤはピットレーンを転がり、FOM映像のテレビカメラマンをヒットした。カメラマンは、体の左側にタイヤを受け、地面に倒れたまま起き上がれない映像が流れたが、この間、意識はあったということでサーキットメディカルセンターから地元の総合病院に搬送されて経過観察中だ。

一方のハミルトンは次第にタイヤの磨耗に悩まされるようになったが、ロータス勢は反対にタイヤ性能をフルに活用した。グロージャンは最初のスティントをソフトで13周まで引っ張り、ポジションを5番手から2番手に進める。そのまま彼は勢いを駆ってベッテルの背後を狙うが、ギャップは2秒以下には縮められなかった。

レースのほぼ中間で起きたセーフティカー介入によって、全ドライバーのギャップが詰まり、ライコネンも12秒遅れからトップ集団に加わることができた。

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)もレース終盤に突然のチャージに転じたが、こちらもグロージャンの抵抗を打破することはできなかった。

ドイツGP 結果

1. ベッテル(レッドブル)
2. ライコネン(ロータス) +1.0
3. グロージャン(ロータス) +5.8
4. アロンソ(フェラーリ +7.7
5. ハミルトン(メルセデスAMG) +26.9
6. バトン(マクラーレン) +27.9
7. ウェーバー(レッドブル) +37.5
8. ペレス(マクラーレン) +38.3
9. ロズベルグ(メルセデスAMG) +46.8
10. ヒュルケンベルク(ザウバー) +49.8

11. ディレスタ(フォースインディア) +53.7
12. リチャルド(トーロロッソ) +56.9
13. スーティル(フォースインディア) +57.7
14. グティエレス(ザウバー) +60.1
15. マルドナド(ウィリアムズ) +61.9
16. ボッタス(ウィリアムズ) +1lap
17. ピック(ケータハム) +1lap
18. ヴァンデルガルデ(ケータハム) +1lap
19. チルトン(マルシャ) +1lap

リタイア(DNF)
ベルニュ(トーロロッソ) +38lap
ビアンキ(マルシャ) +39lap
マッサ(フェラーリ) +57lap

《編集部》

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