フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダは7月4日、新型『オクタビア』の生産を、ウクライナとカザフスタンで開始した。
オクタビアは、シュコダの主力Cセグメントセダン。初代モデルは1996年に発表され、フォルクスワーゲン『ゴルフ』やアウディ『A3』と車台を共用していた。2004年には、現行の2代目にモデルチェンジ。引き続き、ゴルフやA3と車台を同じくする。
シュコダは2012年12月、3世代目となる新型を発表。フォルクスワーゲングループが新開発した新型モジュラープラットホームの「MQB」を、新型ゴルフや新型アウディA3に続いて採用した。
エンジンは、ガソリンとディーゼルの合計8ユニット。中でも、1.6リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」の「グリーンライン」仕様は、欧州複合モード燃費29.4km/リットル、CO2排出量89g/kmという優れた環境性能を実現する。
新型のボディサイズは、全長4659mm、全幅1814mm、ホイールベース2686mm。先代に対して、90mm長く、45mm幅広い。とくに、ホイールベースは108mmも延長され、室内空間を拡大。
シュコダは今回、新型オクタビアの生産を、6月下旬のロシアに続いて、ウクライナとカザフスタンでも開始。チェコから車体などの主要部品を送り、現地で組み立てるセミノックダウン生産となる。
シュコダの生産&物流担当、Michael Oeljeklaus取締役は、「カザフスタンとウクライナでは、オクタビアは最も人気のあるシュコダ車。新型の生産開始により、この成功を持続させたい」とコメントしている。