【新聞ウォッチ】ホンダ、3年遅れの寄居新工場、静かに稼働開始

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埼玉製作所寄居工場 鳥瞰写真
埼玉製作所寄居工場 鳥瞰写真 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年7月10日付

●内部メール誰でも閲覧、「Googleグループ」利用、環境省の条約交渉過程も (読売・1面)

●輸入車めぐる税ロシアを提訴へ、EU,WTOに (朝日・5面)

●国内最後?ホンダ新工場、各社は海外移転拡大,小型車に特化、年産25万台(朝日・8面)

●省エネ車両で電気代カット、LED照明、車体軽量化(産経・12面)

●猛暑居座る、熱中症3人死亡、搬送続出(東京・1面)

●TPP交渉会合、25日日本に集中対応、先行国の説明受け質問 (東京・6面)

●柴又にロータスの聖地、寅さん故郷「サーキットの狼」集う (東京・30面)

●日本の空、ガラパコス化、空港利用に制約、成長力そぐ (日経・2面)

●名古屋御園座の増資、31億円の引受先確保、トヨタ自動車など (日経・10面)

●EVスタンド、自動課金、ソフトバンク、香川で実験(日経・11面)

ひとくちコメント

ホンダが、埼玉県寄居町に国内の新たな生産拠点となる寄居工場(埼玉製作所)の本格稼働を開始した。生産能力は年25万台(二直定時)で、今後は主力車「フィット」シリーズの生産を鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)から移管する計画だとしている。

新工場では、量産1号車となる小型ミニバン「フリード」のラインオフ式を行ったようだが、工場の稼働はローカル色が強いこともあり、セレモニーには片山行常務執行役員らが対応.伊東孝紳社長の出席は予定されていなかったようだ。
従って、メディアの対応もマチマチ。読売と毎日、東京は小さく情報欄で掲載。産経はきょうの紙面では見当たらなかった。

それでも、朝日は「国内最後?」を強調し、「各社が海外に生産をシフトする動きは変わりそうにない」と経済面のトップ記事で取り上げた。

また、日経は「ホンダ、23年ぶり国内新工場」として、中塗り工程を廃止した高機能塗装ラインなど最新の生産技術を導入したことなどで「同工場の生産の生産技術は2014年以降に稼働するメキシコやタイなど新興国の工場にも展開、コスト競争の強化を急ぐ」と伝えている。

思えば、寄居の新工場の建設は2008年秋のリーマン・ショック後の業績悪化からF1の撤退や栃木県さくら市の研究所の新設延期などとともに、一時建設を凍結していたという経緯がある。そのF1も再開を発表、寄居新工場も3年遅れで稼働を始めた。残る宿題は、森林を伐採し、造成工事を始めたさくら市の研究所の扱いである。

《福田俊之》

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