業務利用を考えた実用設計とジャパンクオリティ…テラモーターズA4000i

モーターサイクル 新型車
テラモーターズ A4000i
テラモーターズ A4000i 全 16 枚 拡大写真

テラモーターズが7月10日に発表した「A4000i」は、スマートフォン連携が可能という特徴を持つが、国内では宅配市場など業務用途、アジア市場では、通勤や生活の足としての実用機能も持っている。

主なスペックとともに、発表会で行われた試乗デモの感想などをお伝えしよう。

まず、バッテリーは48V・40Ahのリチウムイオンタイプのものが搭載される。バッテリー重量は16kg、車体重量は118kgと若干重いが、最高速度65km/h、航続距離65km(30km/h定地走行)、15度の登坂能力を持つ。バッテリー交換(寿命)の目安は50,000km。バッテリーモジュールは脱着可能なので、充電はバイク本体、モジュール単体のどちらでも対応する。フル充電までの時間は4.5時間となっている。

リチウムイオンバッテリーは継ぎ足し充電がベストとされているので、このスペックなら電動アシスト自転車の充電と同じ感覚で問題なさそうだ。

モーターは後輪に内蔵されるインホイールモーターだ。定格出力は1000W未満。ブレーキは前後ともディスクブレーキである。シートの下にバッテリーが装着されるが、ヘルメットの収納スペースも確保されている。

A4000iはハンドルコラムにiPhoneを装着し、走行データなどを表示するが、オドメーターとスピードメータ用の液晶ディスプレイも内蔵している。雨対策としてiPhoneのスロットにはカバーがつくが、タッチ操作はカバーの上からも可能だ。

部品の多くは海外製で、組み立てもベトナム工場とのことだが、設計その他はすべて日本のエンジニアが行い、市場戦略の要でもあるジャパンクオリティを保っている。試乗した感じも日本製バイクとしても違和感はなかった。スロットルの動き、ブレーキレバーのフィーリングは国産高級スクーターと変わらない。若干重量があるので、旋回時の取り回しに注意が必要だが、トルク感はあるので運転はすぐに慣れた。

試乗は会場の敷地内で行われ、スピードは20km/h以下でしか走行できなかったが、音は無音といっていいくらい静かだ。確かに騒音を気にしなくていいが、前方の歩行者などはまずこちらの存在に気が付かないだろう。路上での運転は、常にその意識で走行する必要がありそうだ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る