【鈴鹿8耐】第3回公開合同テスト、F.C.C.TSR Hondaが総合トップタイム

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ジョナサン・レイ選手
ジョナサン・レイ選手 全 11 枚 拡大写真

7月9日・10日の両日、鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けての第3回公開合同テストが行われた。

今回は7月9日に、4メーカー合同テストが3回とスポーツ走行が3回、10日にはタイヤメーカーテストが2回、スポーツ走行が3回と変則的なスケジュールとなった。出走台数は57台を数え、全日本ロードレース選手権に参戦しているチームに加え、鈴鹿4時間耐久ロードレース参戦チームも参加するなど、さまざまなマシンがテストに参加した。9日、10日ともに午前中でも路面温度が60度を超え、体感温度は40度という酷暑となった。

F.C.C.TSR Hondaのジョナサン・レイは、9日の午後から走行を開始。走行開始直後にトラブルがありデグナーで転倒、マシンを全損させてしまうクラッシュを喫し、関係者を驚かせた。しかしケガもなく、そのあとのテストを再開。2分8秒台にタイムを入れる速さで存在感を示した。F.C.C.TSR Hondaは、9日はレイ一人だけのテストで、マシンを乗り替えながら、黙々とテストをこなした。

清成龍一は、英国スーパーバイク選手権に参戦しているイギリスから9日に帰国し、10日からテストに合流した。この時点では、F.C.C.TSR Hondaで走るのか、MuSASHi RTハルク・プロで走るのかが分からなかったため、両チームのツナギを持っての鈴鹿入りとなった。清成は、鈴鹿コースを確認するように慎重に走行を開始するが、最終的には2分8秒台を記録。コースアウトする場面もあったが、今年初めてとなる鈴鹿8耐テストを、レイとともに総合トップで終えた。

MuSASHi RTハルク・プロには、エースライダーの高橋巧と、レオン・ハスラムが前回のテストから継続参加。前回のテストではF.C.C.TSRホンダで参加したマイケル・ファン・デル・マークは、今回はMuSASHi RTハルク・プロでテストに参加した。チームは高橋を中心にテストを重ね、3人が2分9秒台を出せるところまで仕上げ、総合8番手となった。

Honda Team Asiaは、玉田誠とアズラン・シャー・カマルザマンがアジアロードレース選手権第3戦インドに参戦するため、今回のテストには不参加となり、長島哲太が一人で参加した。前回は3人でのテストだったため、長島はマシンに乗る機会が少なかったものの、今回は一人で黙々と走行を繰り返し、2分12秒台までタイムアップして22番手となった。チームはこのテスト結果を踏まえて、長島を実践投入するか検討予定。

TOHO Racing with MORIWAKIは、第3ライダーをオーディションで選考した結果、渡辺一馬が選ばれ、山口辰也、伊藤真一とともに走り始めた。伊藤は初日に時速232kmの高速で転倒し、関係者をヒヤリとさせたが、ケガもなく復帰。2日目もシケインで接触して転倒してしまったが、ケガはなく本番に備える。このチームも3人が2分10秒台を記録し、バランスが取れていることを示し、順調な仕上がりをみせ、最終的には17番手でテストを終えた。

Honda鈴鹿レーシングチームからは、安田毅史/北口浩二/日浦大治朗がスポーツ走行枠で参加。日浦が最後の走行で転倒したが、安田は2分9秒台に入れ、日浦は2分11秒台、北口も2分13秒台を記録するなど、確実にテストを重ねた。最終的には11番手につけ、鈴鹿8耐本番ではさらに上位を狙う。

Honda DREAM RT 桜井ホンダは、オーストラリアのジェイミー・スタファーが2分11秒台、ジョシュ・フックが2分12秒台とタイムアップし、総合23番手となった。2人は本番ではさらにタイムアップを約束して帰国した。

《纐纈敏也@DAYS》

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