JR東日本、大船渡線BRTに夏季限定臨時駅「奇跡の一本松」…9月には専用道大幅拡大

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専用道上に移設させる竹駒、細浦、下船渡3駅のイメージ。
専用道上に移設させる竹駒、細浦、下船渡3駅のイメージ。 全 1 枚 拡大写真

JR東日本盛岡支社は7月11日、東日本大震災の影響で運休中の大船渡線気仙沼~盛間43.7kmについて、仮復旧として運行しているバス高速輸送システム(BRT)に夏季限定の臨時駅「奇跡の一本松」を設置すると発表した。9月にはバス専用道の拡大と新駅の設置を実施する。

いわゆる「奇跡の一本松」は、陸前高田市の海岸沿いの松原(高田松原)に植林されていたマツの一つ。東日本大震災の津波で高田松原のマツはほぼ全て流されたが、奇跡的に残った1本が「奇跡の一本松」として復興のシンボルと化している。2012年5月に枯死が確認されたが、陸前高田市はモニュメントとして保存することを決め、7月3日から一般に公開されている。

今回設置される大船渡線BRTの奇跡の一本松駅は、保存場所に近い一般道区間の長部~陸前高田間に設置する。7月13日から8月31日までの土曜・休日と8月6・7・12~16日に限り、9時50分~16時5分に同駅を通る便が停車する。

また、9月28日には専用道区間の拡大と新駅の設置が行われ、これに先立つ9月13日から訓練運転を開始する。専用道区間は竹駒駅付近0.5kmと小友駅付近~大船渡間10.0kmが新たに追加され、竹駒、細浦、下船渡各駅も専用道上に移設。細浦駅は従来の鉄道駅舎の位置から約80m気仙沼方に設ける。小友~細浦間では碁石海岸口駅も新設する。

これにより大船渡線BRTの専用道区間の延長は、現在の4倍超となる13.7kmに拡大。高田病院~下船渡間は専用道の拡大に伴い通岡峠経由便がなくなり、全便小友駅経由に統一される。また、9月28日以降は全駅停車を取りやめ、乗降客がいない場合は通過する運行方式に改める。

《草町義和》

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