マレー経済行動委員会、TPP参加に懸念を表明

エマージング・マーケット 東南アジア

マレー経済行動委員会(MTEM)は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、マレーシア政府がTPPに参加することで、国内企業は競争激化の影響を受け、医薬品の価格が上昇すると指摘している。

MTEMのモハマド・ニザル・マシャル最高責任者は、マレー人経済界への影響について、政府調達がTPPに基づき「公平な競争条件」で行われることになれば、マレー系企業は準備ができていないため対応できないとの懸念を示した。また、TPP参加・署名で農産物にかかる関税が撤廃され、食肉や牛乳、クリーム、コメなどの食品が関税による保護から外れるため国内農家や生産者は競争力を失うなどマイナスの影響を被ると指摘。

農業だけでなく、安価なジェネリック医薬品の締め出しが行われることになり市民が手に入れることができる医薬品の価格が上昇するとの懸念を指摘した。例として、HIV/AIDS患者向けの医薬品の価格は現在平均1万5,000リンギ程度だが、関税が撤廃されると6万7,000リンギにまで値上がりすると説明した。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
  6. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  7. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  8. 三菱『アウトランダー』に初のオフロード仕様!「トレイルエディション」米2025年モデルに
  9. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  10. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る