富山地鉄、9月からステンレス車の運行開始…東急8590系4両を導入

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東急大井町線で運用されていた頃の8590系の編成。写真の先頭車(大井町方)はデハ8693。
東急大井町線で運用されていた頃の8590系の編成。写真の先頭車(大井町方)はデハ8693。 全 2 枚 拡大写真

富山地方鉄道(富山地鉄)は7月11日、大型の通勤形ステンレス車両を導入すると発表した。東京急行電鉄(東急)の通勤形電車を東急テクノシステムから購入し、9月から富山地鉄の鉄道路線で運用する。

富山地鉄は2015年春の北陸新幹線開業を控え、自社路線を「(新幹線連絡輸送の)受け皿となる二次交通」と位置づけて整備を進めている。8月中旬には京阪電気鉄道から購入した2階建て車1両が観光列車として運転を開始する予定で、さらに今回の通勤車導入で輸送力の増強を図る。

富山地鉄の発表などによると、今回導入するのは東急が1980年から1989年にかけて導入した8090系。後期に製造された先頭車グループ(8590系)10両のうち、先ごろまで東急大井町線で運用されていた4両を2両編成2本にまとめ直して導入する。

車体長20m、片側4ドアのオールステンレス製軽量車体で、消費電力の削減に効果がある電力回生ブレーキを備える。車内座席はロングシートで、定員は141人、最高速度は110km/hとしている。富山地鉄の鉄道路線でロングシート車が走るのは18年ぶりになるという。

《草町義和》

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