【インタビュー】シュワンツ「伊藤真一選手と速さを競いたい」

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ケビン・シュワンツ
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21年ぶりに鈴鹿8耐に参戦するケビン・シュワンツ。現在はテキサス州でライディングスクールを主催しているシュワンツだが、現在世界GPで活躍しているライダーの中で、注目しているライダーなどはいるのだろうか。

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「モトGPクラスに限らず、モト2、モト3、それにスーパーバイクに参戦しているライダーたちはよく観察していますが、それぞれスタイルの違いはあってもバイクの違いやコースに合わせたセッティングを乗りこなす姿勢は皆、素晴らしいと思います。今回の8耐で注目しているライダーを挙げるなら、それは伊藤真一選手ですね。何故なら、私は49歳で彼は46歳と年齢が近く、彼は毎年8耐に参戦していますし最近までロードレースに参戦していました。ですから彼のライディングスタイルが昔と比べてどういう風に変わったのか見たいと思っています。8耐のレース中に1周でも彼と一緒に走って、速さが競えることを楽しみにしているんですよ」。

同年代で未だ現役のレーサーと言える伊藤真一選手を、ある意味ライバルとして意識しているようだ。今年の8耐ではタイミングが合えば、レース中にシュワンツvsイトシンのバトルが拝めるかもしれない。

ところで今回シュワンツが8耐に参戦したことで、かつて鈴鹿8耐を賑わせた往年のGPライダーたちも食指が動くかも知れない。AMAスーパーバイクのスターも含めて、彼らとは連絡を取るようなことはあるのだろうか。

「ウェイン・レイニーとは今でも連絡を取り合っていますよ。その他のライダーとは連絡を取ることはしていませんけど、同じ世代の元レーサーには、どんどん鈴鹿8耐に挑戦してほしいと思いますね。ただし、この過酷なレースに参加するためには、フィジカル面などにそれなりの準備が必要です」。

体力面での不安があれば参戦などしないだろうが、シュワンツは1年の準備期間にどのようなトレーニングをしてきたのだろうか。

「オートバイを走らせるための体力やスキルは、テキサスでレーシングスクールを開催しているので問題ないのですが、鈴鹿8耐というタフなレースに備えるため、オートバイを走らせるトレーニングを増やしたり、ロードバイクやMTBで走る量を増やして体力を高めてきました。
私が住んでいるオースチンという街は、気温が38~43度もあって湿度も高いので、8耐の時期の鈴鹿にとても近いんですよ。そこでオートバイ、自転車、ランニングとインナーマッスルを鍛えるコアトレーニングを行なっています。1年前と比べると自転車のおかげで足の筋肉が大分増えました」。

現役を退いてからも同じ調子で食事をしていたら4、5kg体重が増えたこともあったそうだが、今は現役時代と2kgしか変わらないそうだ。ここは一つ、他のレジェンドライダーたちにもシュワンツを見習って身体を絞り込み、鈴鹿8耐にカムバックしてもらいたいものだ。ともあれ、今年の8耐のシュワンツの走りは見逃せない。

《高根英幸》

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