NASA ジェット推進研究所災害救援用「類人猿ロボ」最終設計審査を完了…二足歩行ロボ「アトラス」とパートナーに

宇宙 テクノロジー
RoboSimianの開発イメージ
RoboSimianの開発イメージ 全 5 枚 拡大写真

NASA ジェット推進研究所(JPL)は、開発中の"RoboSimian(類人猿ロボ)"が最終設計審査を通過し、米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)が主催する『DARPA ロボティクス・チャレンジ』の第2イベントに進出すると発表した。

【画像全5枚】

RoboSimianは、JPLが類人猿から着想を得て開発した、軸対称の4本脚を持つ遠隔操作型災害救援ロボット。被災地での安定性を重視し、誤操作を低減してより短時間で任務を完了することを目的としている。多目的の手足は移動とものを掴む動作の両方に対応でき、はしご、手すり、階段の踏み板などをつかんで姿勢を安定させることができる。開発中のロボット実機の画像では、ぶら下がって体を支え、空いた手足でものをつかむ類人猿のような動作を見せている。

RoboSimianが参加する『DARPAロボティクス・チャレンジ』は、DARPAが主催する災害救援ロボットコンテスト。3段階のチャレンジが設定され、今年6月に開催された第1イベント『DARPA バーチャル・ロボティクス・チャレンジ』では26チームがロボットの「認知能力」「操作」「移動」をテーマとした3つの課題をこなすソフトウェアを競い合い、7チームが予選を通過した。また、ロボット実機を開発するトラックAから、開発中の機体や操作などのプレゼンテーションでDARPAの審査を通過した6チームが、2013年12月に開催される第2イベント『DARPA ロボティクス・チャレンジ・トライアルズ』に出場する。

出場6チームは:
・カーネギーメロン大学、ナショナル・ロボティクス・エンジニアリングセンター "CHIMP"
・ドレクセル大学 "Hubo"
・NASA ジェット推進研究所 "RoboSimian"
・NASA ジョンソン宇宙センター "Valkyrie"
・株式会社SCHAFT
・ヴァージニア工科大学 "T.H.O.R."

出場チームはDARPAより開発資金と、課題ロボット『アトラス』を供与される。アトラスはボストン・ダイナミクス社の開発した2足歩行ロボット。2本の腕と2本の脚、胴体、頭を持つ人型をしており、身長1.88メートル、体重150キログラム(バッテリー込み)、28の油圧作動関節、レーザー距離計とステレオセンサーを搭載した頭部を備えている。手の部分は交換可能でiRobotまたはサンディア国立研究所製から選択できる。トライアルの課題は公表されていないが、チーム独自のロボットとアトラスの2体で出場し、ロボット実機を操作して、災害現場を模した環境に対応するする競技となるとのことだ。

トライアルは2013年12月にフロリダ州で開催され、入賞者は2014年の『DARPA ロボティクス・チャレンジ・ファイナルズ』に出場する。災害を想定したシナリオに基づく課題に挑戦し、優勝チームには200万ドルの賞金が与えられる。

DARPA ロボティクス・チャレンジ・トライアルズ出場6チームとロボット課題ロボット ATLAS(アトラス)

《秋山 文野》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型、予想CGだけではわからない…9月のスクープ記事ベスト5
  2. 日立建機、マルチブーム仕様解体機を受注開始…最大作業高さ28m
  3. トヨタ『カローラスポーツ』次期型はどうなる? 5ドアハッチバックを残す理由
  4. 電動軽トラック、フォロフライ『FKT』の魅力は?…9月の新型車記事ベスト5
  5. ホンダ『CB400スーパーフォア』販売の出足は快調だが、試乗では?…9月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  2. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  3. ポルシェはなぜブガッティを手放した? 10億ユーロで売却、選択と集中へ
  4. タイヤ整備向け記録・管理アプリ「e-整備TIRE」、ナンバープレート撮影で車両データを自動取得…KTCが10月提供開始
  5. 【ホンダ スーパーワン】CMFで“刺激”表現、『N-ONE e:』との同時開発だからこそできた差別化とは
ランキングをもっと見る