イトカワ微粒子と合わせて見たい 科学博物館宇宙展示 復元された宇宙実験・観測フリーフライヤ『SFU』

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SFUから「日本の宇宙開発コーナー」
SFUから「日本の宇宙開発コーナー」 全 5 枚 拡大写真

小惑星探査機「はやぶさ」が採取した小惑星イトカワ表面の微粒子と合わせて、東京・上野の科学博物館 地球館2階「日本の宇宙開発コーナー」で見たいのは、1996年、宇宙から地球に帰ってきた実験施設 『宇宙実験・観測フリーフライヤ SFU』の実物だ。

直径約4.7メートル、高さ約2.8メートルとひときわ大きなこの宇宙実験施設は、1995年3月に種子島宇宙センターからH-IIロケットで打ち上げられた。8つの小部屋に分けられた機体には、宇宙科学研究所(当時、現JAXA)、宇宙開発事業団(当時、現JAXA)、無人宇宙実験システム研究開発機構(当時、現JSS)の宇宙開発3団体がそれぞれ開発した赤外線望遠鏡や電気推進システム、曝露部、電気炉などが搭載され、宇宙技術の実証を行った。高度最大500キロメートルの軌道を周回して、約10カ月後の1995年1月にスペースシャトル・エンデバーに搭乗した若田光一宇宙飛行士がこれを回収。地上に帰還した。

各宇宙機関がそれぞれ別に保管していたSFUのモジュール各部を、科学博物館展示のため、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の許可のもと集約して再組み立てが行われた。足りない部品は新規に取り寄せたとのこと。宇宙に行った姿をそのまま見学することができる。隣には、2002年にH-IIAロケットで打ち上げられ、宇宙で超電導材料を製造する実験の後、大気圏に再突入して帰還した『次世代型無人宇宙実験システム USERS』の『リカバリービーグル REV』が展示されている。はやぶさ、SFU、REVを合わせて、宇宙から地球に帰還した日本の独自技術に関する展示が見られる。

《秋山 文野》

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