【フィット プロトタイプ】IMA比2倍以上、スムーズなEV走行を実現する22kWの新型モーター

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ フィットハイブリッド(プロトタイプ)
ホンダ フィットハイブリッド(プロトタイプ) 全 30 枚 拡大写真

新型フィットのハイブリッドモデルには、EVボタンなどは装着されず、条件が揃うとEV走行となるシステムになっている。

先代(現行)モデルのフィットハイブリッドはIMAと呼ばれるハイブリッドシステムを使っていた。IMAのモーターは10kW/78Nmのスペックであったが、新型に採用されているi-DCDは22kW/160Nmと2倍以上のスペックが与えられている。

先代(現行)のフィットハイブリッドはEV走行時にちょっともの足りない感じがしたが、新型はしっかりとした走りをする。EV走行時にはエンジンも停止するので、静粛性はグッと高くなる。

FパッケージにはSパッケージに装備されていたパドルシフターはなく、変速はクルマまかせとなる。普段はE-CONスイッチを押しての燃費走行がフィットハイブリッドのデフォルト状態だが、ワインディングを目の前にしたらぜひ選びたいのが「Sモード」。ATセレクターのベース部分にあるスイッチを押すと、ギヤ選択は低めで、エンジン&モーターはトルクの高い状態を維持するようになり、走りが一層イキイキとなる。パドル操作するのとは異なり、2ペダル走行でハンドリングに集中できるのもまたいいものだ。なお、Sモード選択時はEV走行はしない。

フィットハイブリッドのエンジン始動は基本はハイブリッドモーターで行う方式。ただし、水温が低いときなどはスターターモーターで始動する方式。水温で制御しているのは、リチウムイオン電池が低温に弱い性質だから。つまり、水温をセンシングしながらもそこから気温を推測しているということになる。フィットハイブリッドはモーターも温度管理され、巻き線部分にミッションオイルを吹き付けることで、温度上昇を抑え、出力を確保するとともに信頼性を向上している。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る