【VW ゴルフ 1.4TSI 試乗】改めて感じるゴルフというクルマのすごさ…諸星陽一

試乗記 国産車
VW ゴルフ 1.4TSI
VW ゴルフ 1.4TSI 全 4 枚 拡大写真

今年の自動車界の大きな話題のひとつが7代目フォルクスワーゲン『ゴルフ』の登場だ。発表から約2か月。少し落ち着いた状態で1.4リットルエンジンを積むTSIハイラインに乗った。

1.4リットル直噴ターボのエンジンは低速からしっかりと力強いパワーを発生。デュアルクラッチタイプのミッションと相まって、エンジンの発生したトルクを効率よく路面に伝えている印象。アクセル操作に対するクルマの動きはリニアで、ドライバーの意志が正確にクルマに伝えられる。

とくに驚くのがミッションのよさ。デュアルクラッチタイプのミッションはMTベースなので無駄のないトルク伝達が魅力。ゴルフはその魅力を余すところなく表現できている。

コーナリングは安定していて、ロールも少ない。10年少し前なら、スポーティカーと言っても間違いではないフィーリングをもっている。乗り心地は若干コツコツとした印象を感じるが、それも全体がよくなっているから目立つもの。とくにボディがしっかりしているので、そうした感触が伝わりやすいということもあるだろう。

ゴルフには先行車追従タイプのクルーズコントロールが装備されている。試乗時、完全停止するほどの渋滞に巻き込まれたが、このクルーズコントロールのおかげで大きなストレスを感じることなく移動ができた。

全体的な仕上がりが非常によく、それでいて装備も充実。価格も最上級モデルで300万円を切る設定というのは恐れ入ったという感じで、改めてその存在感の大きさに感心させられた。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る