スズキの鈴木俊宏副社長は8月1日に都内で開いた決算会見で、インドネシアに四輪車の新工場を建設することを明らかにした。『ワゴンR』をベースにインドネシア政府の優遇措置ローコスト・グリーンカー(LCGC)に対応するモデルを生産する。
鈴木副社長は「LCGC構想がある中で現地調達率を上げなければいけないことがあって、まずエンジン、トランスミッション設備の投資を進めてきた。それにプラスして従来の工場がではスムーズな生産対応がとれないということで、それを整理するという意味で組み立て工場を追加して設備増強する」と述べた。
さらに「グリーンカー対応ということでワゴンRの生産に向けて準備は進めているが、まだ認可等どの時期におりるかわからないので、その政策が出次第対応できるように進めている。基本はインドネシア国内向け、輸出があるとしてもアセアン域内への供給という位置づけになると思っている」と説明。
また「現在ある工場は15万台くらいの生産を行っているが、新工場については、うちの場合常に同じような政策だが、5万台くらいから立ち上げて市場の状況をみながら能力アップしていくことで考えている」と語った。