米国の自動車大手、フォードモーターの主力コンパクトカー、新型『フィエスタ』。その高性能グレード、新型『フィエスタST』が、欧州市場での販売好調を受けて、増産を行うことが分かった。
新型フィエスタ STは2012年11月、ロサンゼルスモーターショー12でデビュー。すでに同社は、新型『フォーカス』の高性能車として、『フォーカス ST』を設定。これに続いて、フォーカスの弟分の新型フィエスタにも、「ST」が用意された。
搭載エンジンは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンユニットをターボチャージャーで過給した「エコブースト」。高出力化の専用チューンを受けており、最大出力197ps、最大トルク29.6kgmを引き出す。0‐100km/h加速は6.9秒、最高速は220km/hの実力。
パワーアップに対応して、サスペンションやブレーキを強化。内外装にもSTグレードに相応しい、スポーティな仕上げが施されている。
8月5日、欧州フォードは新型フィエスタSTの増産を発表。欧州での発売から半年で、販売が好調に推移していることを受けての対応だ。欧州フォードによると、とくに英国では3月の発売以来、3000台以上を受注する人気だという。
欧州フォードのRoelant de Waard営業&マーケティング担当副社長は、「新型フィエスタSTに対する顧客やメディアの反応は上々。だから生産量を増やし、需要に応える」と述べた。