米国の自動車大手、フォードモーターは8月5日、米国ミズーリ州のカンザスシティ組み立て工場に、900名を追加雇用し、『Fシリーズ』を増産すると発表した。
Fシリーズは、フォードモーターの主力大型ピックアップトラック。また米国では、31年連続のベストセラー車でもある。米国では、シェール革命により、将来のガソリン不足への不安が解消。好景気も後押しし、燃費の悪い大型ピックアップトラックが、売り上げを伸ばしている。
Fシリーズも例外ではなく、ここ数か月の販売は好調。直近の7月は、7月としては2006年に次いで多い6万0449台を販売。前年同月比は23%増と大きく増えた。
そこでフォードモーターは、旺盛な需要に対応するために、カンザスシティ組み立て工場に900名を追加雇用。サードシフト制を敷き、Fシリーズの増産に乗り出した。2013年の1年間では、20万台の増産を見込む。
フォードモーターのトラックマーケティング責任者、ドウグ・スコット氏は、「Fシリーズの需要に見合う増産を行う。これは米国経済が再び成長していることを示す重要なサイン」とコメントしている。