名古屋鉄道(名鉄)が8月8日発表した2013年度第1四半期(4~6月期)の連結決算は、経常利益が前年同期比15.8%増の63億8300万円で増益だった。営業収益は0.6%増の1356億8600万円と微増。運送事業や不動産事業の減収を交通事業などでカバーした。
鉄道事業では、乗車券と鵜飼観覧乗船券をセットにした「木曽川うかいプラン」を販売するなど沿線観光キャンペーンを展開。バス事業では、名鉄バスが愛知淑徳大学線を新設したほか、名古屋市中心部と中部国際空港を結ぶ空港リムジンバス「セントレアリムジン」の運行を開始して需要の取り込みを図った。これらの結果、交通事業全体の営業収益は0.4%増の396億2900万円、営業利益は15.7%増の48億7900万円となった。
交通事業が大幅増益となった効果で、営業利益は8.7%増の65億1300万円となった。当期純利益は21.0%増の43億6400万円。通期業績見通しは前回予想を据え置いた。