「こうのとり」と国際宇宙ステーション、結合完了……クルーも入室

宇宙 企業動向
宇宙ステーション補給機「こうのとり」 (c)JAXA/NASA
宇宙ステーション補給機「こうのとり」 (c)JAXA/NASA 全 3 枚 拡大写真

 JAXAは10日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)と国際宇宙ステーション(ISS)の結合が完了したと発表した。

 こうのとりは、4日にH-IIBロケット4号機で打ち上げた無人の宇宙船。直径は約4m、全長10m弱の大きさで、食糧や衣類、各種実験装置など最大6トンの物資をISSに送り込む。補給後は、用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入して燃やす予定だ。

 ISSに向けて最終接近を実施した後、9日20時22分頃にISSロボットアームにより捕らえられ、10日3時38分にISSとの結合を完了。10日20時11分に補給キャリア与圧部のハッチが開けられ、ISSの第36次長期滞在クルーが与圧部内に入室したという。

 12日には6時07分から、ISSロボットアームにより、こうのとりの補給キャリア非与圧部から曝露パレットを引き出す作業が開始され、12時59分に「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに取り付けられた。

 今回の結合成功についてJAXA理事長の奥村直樹氏は、「今回、筑波宇宙センターの管制室にて、海外の宇宙関係機関からも評価の高い「こうのとり」の管制作業の現場に立ち会い、作業にあたった管制要員一同と成功の喜びを共有することができました。ISSへの結合成功により、「こうのとり」4号機ミッションの大きな山を越えることができました。引き続き、予定している物資移送、ISSからの分離、及び大気圏への再突入運用を着実に成功させるべく取り組んでまいります」と、コメントした。

《吉川 亮太@RBB TODAY》

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