海上保安庁、航路標識に「船舶自動識別装置信号所」と「緊急沈船標識」を導入

船舶 行政
通航船舶の指標となるAIS信号所の標識を追加
通航船舶の指標となるAIS信号所の標識を追加 全 2 枚 拡大写真
海上保安庁は、新たな航路標識として、船舶自動識別装置(AIS)を活用した電波標識「AIS信号所」と船舶事故に伴う沈没船への乗揚げ、接触事故を防止するための緊急沈船標識を導入すると発表した。

船舶交通の安全確保を目的として導入されたAISは、船舶の動静に関する情報に加え、通航船舶の指標となる航路標識をAIS受信機やAISと連動したレーダー画面上に表示させる機能を持ち、国際航路標識協会(IALA)の勧告などでも基準などが規定され、世界的に認知されつつある。

AIS信号所は、気象条件に左右されることなく航路標識の位置情報等を通航船舶に提供するものであり、通航船舶にとって有効な指標となる。AIS信号所の導入に合わせて、航路標識の設置許可申請を定めた航路標識法施行規則の一部を改正した。8月16日付けで施行した。

AIS信号所からは、航路標識の種別、名称、位置などの情報を送信する。AIS信号所からの情報を受信した船舶AIS受信機またはAISと連動したレーダー画面上に、航路標識のシンボルが表示される。

また、緊急沈船標識の導入は、2012年6月のIALAの勧告などにおいて、新たな標識の種別として緊急沈船標識が追加されたことによるもの。

これまで、沈船を標示するのに孤立障害標識や側面標識や方位標識が使用されてきた。加えて緊急沈船標識を利用することで、船舶交通の安全確保を図る。

緊急沈船標識の導入に伴い浮標式を定める告示の一部を改正、9月22日に施行する。

緊急沈船標識が設置されている場合、標識付近に沈船が存在することを意味する。

《レスポンス編集部》

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