三菱電機、航法誘導制御技術が「こうのとり」4号機のISS結合に貢献

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「こうのとり」4号機
「こうのとり」4号機 全 1 枚 拡大写真

宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)が国際宇宙ステーション(ISS)への結合するための自動接近飛行技術に、三菱電機の航法誘導制御技術が活用された。

三菱電機はHTV4の電気モジュールの設計・製造を担当している。8月4日(日本時間)に種子島宇宙センターから打ち上げられたHTV4は、8月9日、ロボットアームにより把持され結合したが、秒速約8kmで周回するISSに、距離10メートルまで迫る自動接近飛行(ランデブー)に、三菱電機の航法誘導制御技術が活用された。

三菱電機は「こうのとり」の頭脳ともいえる電気モジュールの開発・製造と、筑波宇宙センターでの運用業務支援などを行っている。ISSへの安全で正確なランデブーには、電気モジュールの航法誘導制御技術が必要不可欠。この技術は、同社が技術試験衛星VII型「おりひめ・ひこぼし」(1997年打ち上げ)で確立したランデブー技術を厳格な有人安全要求に適用される実用技術まで高めたもの。

「こうのとり」の航法誘導制御技術は、海外でも高く評価されており、米国航空宇宙局(NASA)が運用予定のオービタルサイエンス製の無人宇宙補給機「シグナス」の近傍接近システムを9機分受注している。この初号機は今年9月に米国から打ち上げられる予定。

また、今後はこの航法誘導制御技術の活用・発展により、「こうのとり」に地球への帰還・回収機能を付加し、ISSの利用成果などの地上回収や、有人宇宙活動に不可欠な技術を実証・確立する。

三菱電機では「こうのとり」により培った技術の成果を更に活用して、今後も宇宙開発利用の発展に貢献していくとしている。

《レスポンス編集部》

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