【ホンダ フィット 新型 発表直前】HV売れ筋Fパッケージは172万円。アクア20万値引きに対し5万値引きで対抗か!?

自動車 ニューモデル 新型車
ディラーで配布されているティーザーカタログ
ディラーで配布されているティーザーカタログ 全 9 枚 拡大写真

正式な発表を前に、グレードによっては納車が既に11月末になるというホンダの次期型『フィット』。このまま正式発表されれば年内納車はかなり難しくなる可能性が高い状況だ。

事前予約の7割以上を占めるというハイブリッドと、ライバルと目されるトヨタ『アクア』と比較しながらその価格設定に注目してみた。

編集部が入手した価格表によれば、ベースグレードとなる「ハイブリッド」で163.5万円。これに「Fパッケージ」を選ぶと172万円となり、「Lパッケージ」で183万円、「Sパッケージ」で193万円。驚くのはその価格設定だ。直接のライバルと目されるトヨタ『アクア』と比較しても、値頃感のある設定となっているのだ。

ベースグレードで比較すると、アクアも場合、最の安い「L」は169万円だが、こちらはリアドアのパワーウィンドウすら省かれる“ビジネス仕様”。これを一般ユーザーが選ぶことはまずないだろう。これに対し、次期型フィットではそれより5万円以上も安い「HYBRID」でもパワーウィンドウが備わり、スマートキーシステムまで標準で付く。しかも、関係者の話によれば、「インパネにはソフトパッドを多用して従来よりもグッと質感が高まっている」という。

では最量販車となりそうなグレードではどうか。ディーラー関係者が「よく売れている」という「Fパッケージ」と、アクアで一番人気となっているグレード「S」で比較してみよう。アクアは180万円で、次期型フィットより8万円高。しかも、次期型フィットに標準のスマートキーシステムを追加すれば185万円を超えてしまう。次期型フィットとの差は13万円もある。

しかし、アクアはデビューしてから時間が経っていることもあり、値引き幅は当然ながら大きい。次期型フィットは「正式発表前に注文頂けるお客様には5万円の特別値引き(ディーラー関係者談)」という状況に対し、アクアは「とりあえず値引きは10万円ですが、最終的には20万円程度は仕方がない(首都圏近郊のトヨペット系ディーラー)」とする。

これをもとに概算すると、諸経費はともに15万円強とした場合(いずれも取得税、重量税は免税)、次期型フィットは5万円値引きを考慮しても183万円ほど。対するアクアは180万円前後で買える可能性があり、出費面ではほぼ拮抗する。ただ、装備表を見る限り、全体として次期型フィットの方が充実しているような印象も受けるのは確かだ。

もう一つ気にすべきは納期だ。次期型フィットは冒頭でも述べたように、11月になることは確実。発表後は年内納車も難しくなる可能性が大だ。一方でアクアは「今なら1ヵ月待ちだが、次期型フィットの登場で受注減となればもっと早くなる可能性もある」という。

若干高くても新型が良いとなれば次期型フィットで決まりだが、車検などのタイミングで急ぐ場合はアクアの選択肢も出てくるだろう。しかし、アクアも2013年12月で発売から丸2年が経過することになり、その頃になれば燃費をさらに向上させたマイナーチェンジ版登場の噂もちらほら聞こえてくるだろう。だが、そうなると今度は消費税増税が迫ってくることになり、買い時を逃すことになってしまうかもしれない。いずれにしても、新車を購入する人に乗っては悩ましい選択になりそうだ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る