三菱重工業は、9月1日付で、イラク第2の都市バスラに「バスラ事務所」を開設すると発表した。
新設するバスラ事務所は、グローバル戦略本部直下の組織として位置づけており、イラク戦争終了後の経済復興需要が見込まれるイラクで、有望案件の発掘や重要顧客との関係を構築していく。
イラクは、戦争や経済制裁が一段落してきたことから、今後、復興需要や、膨大な原油埋蔵量を背景とした大型インフラ需要の急増が見込まれる。同社では、現地での対応力を強化するため、機動的な営業支援活動と情報収集の拠点として事務所を新設する。
イラクでは、日本企業が1970年代、数多くのインフラ整備事業に参画したこともあって信頼性が高く、イラク政府も日本企業参入への期待を繰り返し表明している。今回のバスラ事務所設置は、こうした状況を背景に、早い段階で現地拠点の開設が必要と判断したもの。