コンド住民がアフリカ系排除を決議、人種差別との声も マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシア セランゴール州バンダル・スリ・スバンのコンドミニアムの住民組合が先ごろ、アフリカ系住民の排除を決めたことが論議を呼んでいる。マレー・メイルなどが報じた。

人種差別だとの批判の声がある一方、アフリカ系外国人の増加や犯罪増加で不安感を募らす所有者らには借家人を選ぶ権利があると支持する声もある。

問題のコンドミニアムはPJS10レイクパークにある築14年の「リズアン・コンドミニアム」で、平均賃貸料は1300リンギほどとなっている。サンウェイやテイラーなどの大学が近いため、2002年ごろから留学生が多く住むようになったという。

夜間に酒を飲んで騒いだりといったアフリカ系住民が起こす問題に頭を悩ませていた住民組合は7月6日に年次総会を開催し、アフリカ系外国人に部屋を貸さないことを議決。8月19日に告知文をコンドミニアム内に掲示した。住民組合が出した回覧によると、所有者からはアフリカ系住民が起こす問題によって他者へのユニットの売買や賃貸が難しくなっており、引いては不動産価値が下がっているとの声が上がっているという。

排除決議に対しアフリカ系住民からは、重大な人種差別だと憤る声が上がっている一方、マレーシア人の間に元々アフリカ系に対する差別意識があるため訴えてもムダとの諦めの声もきかれる。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. デンソー・人事情報 2026年1月1日付
  2. 新型ホンダ『CR-V』発表に「おかえり!」「カッコいい」など反響、最注目の価格は…
  3. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  4. メルセデスベンツ『GLC』新型、V8エンジンなるか!…12月のスクープ記事ランキング
  5. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  6. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  7. ポルシェ『カイエン』新型、新世代のデジタルコックピットとAI音声操作を搭載
  8. 15年の沈黙を経て...アウディ『RS6 セダン』、デジタルで先行復活!
  9. 日産エクストレイル”ROCK CREEK“の魅力を人気インフルエンサー・あずあずが語る!PR
  10. 【ヤマハ WR125R 試乗】“セロー・ロス”の受け皿になる!? 戦闘力、包容力の高さにロングセラーの予感…青木タカオ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る