【IIHS衝突安全】北米向け ホンダ オデッセイ、新スモールオーバーラップで最高評価…ミニバン初

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北米向け ホンダ オデッセイのIIHS新スモールオーバーラップ衝突テスト
北米向け ホンダ オデッセイのIIHS新スモールオーバーラップ衝突テスト 全 4 枚 拡大写真

米国IIHS(道路安全保険協会)は8月29日、北米向けホンダ『オデッセイ』(日本仕様とは異なる)を、ミニバンとして初めて、最高の衝突安全性を備えた「2013トップセーフティピック+」に指定すると発表した。

IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。

さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと、横転を想定したルーフ強度テストも実施。また今回、オデッセイは、「新スモールオーバーラップ」と呼ばれる新方式の前面オフセット衝突テストを受けた。これは、フロント部分の運転席側1/4が当たるようにオフセットさせて固定バリアにぶつけるもの。実際の衝突事故に、より近づけるための追加テストだが、車体のメインフレームよりも外側に強い衝撃が加わるため、厳しい判定を下される車種が多い。そして、IIHSは総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック+」に指定し、最高レベルの衝突安全性を認めている。

日本仕様よりもひと回り大きい専用ボディを持つ北米向けオデッセイのテスト結果は、通常の前面衝突ではダミー人形の頭/首/胸/右足/左足と、全ての部位への傷害レベルが最小限。GOOD(優)評価と認められた。

側面衝突も、運転席と後席ともに、ダミー人形の頭、首、胸、足と全ての部位へのダメージが最小限。GOOD(優)評価を得た。また、ボディの安全構造に関しても、前面衝突と側面衝突ともにGOOD(優)評価。さらに、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストも、GOOD(優)。

また、新スモールオーバーラップテストでは、頭/首、胸、大腿部、足への傷害レベルが最小限で、GOOD(優)。ただし、ボディの安全構造に対する判定は、上から2番目のACCEPTABLE(良)だった。

通常の衝突テストに、新スモールオーバーラップテストを加味した総合評価で、オデッセイは最高のGOOD(優)となり、2013トップセーフティピック+に認定された。IIHSはオデッセイの新スモールオーバーラップテストについて、「乗員の生存空間が保たれている」とコメント。ミニバンでトップセーフティピック+に指定されたのは、オデッセイが初となる。

《森脇稔》

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