ゲリラ豪雨の観測・予測最前線を研究者が報告、公開シンポジウム…9月5日

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NICT・大阪大学・東芝共同開発によるフェーズドアレイ気象レーダー
NICT・大阪大学・東芝共同開発によるフェーズドアレイ気象レーダー 全 2 枚 拡大写真
情報通信研究機構(NICT)、大阪大学大学院工学研究科 及び次世代安心・安全ICT フォーラムは、2013年9月5日の13:00-16:30、大阪大学中之島センターにて、公開シンポジウム「ゲリラ豪雨研究の最前線」を開催する。

ごく短時間で急速に、局地的に雨雲が発達し、狭い地域に大量の雨を降らせるゲリラ豪雨。こうした雨は降り始めから数分で豪雨になるため、高速で観測できる小型気象レーダーが必要になる。NICT、大阪大学、東芝は半径60km以内を高速に観測できる低コスト小型フェーズドアレイ気象レーダーを開発、2012年5月に大阪大学吹田キャンパス内に設置した。従来のパラボラアンテナ型レーダーでは360度観測に5分かかっていたところ、フェーズドアレイ気象レーダーでは半径25kmの観測を10秒、半径60kmの観測を30秒以内で行なうという。

シンポジウムでは、NICT佐藤晋介研究員による、フェーズドアレイレーダーを用いた豪雨をもたらす雲の構造についての研究を紹介する。また、、JAXA沖理子研究領域リーダーによる「衛星からの降雨観測と豪雨監視」、京都大学石原正仁特定准教授による「豪雨の発生するしくみ」、NICTフェーズドアレイレーダーとは別種の小型気象レーダーを用いた京都大学 中北英一教授による「XバンドMPレーダ雨量情報と豪雨予測」など豪雨研究の最前線を紹介。「局地的豪雨に伴う雷から身を守るためには」といった参加者にも身近な講演も予定されている。

また、講演と合わせて2013年8月30日-9月5日、うめきた・グランフロント大阪(北館)ナレッジキャピタル3階にて上記フェーズドアレイ気象レーダーが捕えた「積乱雲の立体構造」の映像を、200 インチ裸眼立体ディスプレイで上映する。シンポジウムの参加費は無料だが、事前登録が必要。

《秋山 文野》

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