JR東日本、御茶ノ水駅の改良工事が本格化…2018年度までにバリアフリー化

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改良工事完了後の御茶ノ水駅のイメージ。線路の上方空間に御茶ノ水橋口と聖橋口を結ぶ人工地盤を設ける。
改良工事完了後の御茶ノ水駅のイメージ。線路の上方空間に御茶ノ水橋口と聖橋口を結ぶ人工地盤を設ける。 全 4 枚 拡大写真

JR東日本は9月3日、中央線御茶ノ水駅(東京都千代田区)の改良工事について、このほど本体工事に着手する準備が整ったと発表した。今後5年以内のバリアフリー化を目指す。

御茶ノ水駅は中央・総武緩行線と中央線快速の乗り換え駅となっているほか、周辺に大学病院などの大規模病院が多数存在する。その一方、同駅は東西を聖橋と御茶ノ水橋、南北を茗溪通りと神田川に挟まれた狭い場所に位置し、バリアフリー化などは「非常に難易度の高い大規模な工事」になるという。このため、段差のないバリアフリールートは現在、御茶ノ水橋口側に設置されている車いす用階段昇降機だけとなっている。

JR東日本はバリアフリー化を含む御茶ノ水駅の改良工事を2010年度末から開始し、これまで建物の撤去など準備工事を進めてきた。本年度初めからは、神田川の上方空間に仮設桟橋を設置して作業ヤードを確保する工事も開始。仮設桟橋から工事を行う計画がこのほどまとまったことから、本体工事に着手することにした。

この工事では、線路の上方空間に御茶ノ水橋口と聖橋口を結ぶ人工地盤(約2900平方m)を設置し、2面のホームにエレベーターを各1基、エスカレーターを各2基設置する。聖橋口の線路上方にも千代田区と連携して人工地盤を設置し、現在の聖橋口駅舎を移転するとともに駅前広場を整備する。このほか、河川側の盛り土と台地側の擁壁などの耐震補強工事を行い、首都直下地震に備える。

JR東日本は秋以降に駅構内の工事に着手する予定。2018年度までにバリアフリー設備を整備し、2020年度までに駅前広場機能の整備を完了するとしている。

《草町義和》

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