帝人グループ、装甲車両向け防弾ファブリックを開発

自動車 ビジネス 企業動向
テイジン・アラミドB.V.のトワロン T765
テイジン・アラミドB.V.のトワロン T765 全 2 枚 拡大写真

帝人グループのテイジン・アラミドB.V.は、装甲車両の乗員を守る防弾ファブリック「トワロン T765」を開発。10月10日から13日にロンドンで開催される国際防衛安全の見本市「DSEI」で初公開する。

トワロンT765は軽量、高強度、耐衝撃性、高弾性、耐熱性などの高い性能を備えたパラ系アラミド繊維「トワロン」を縦方向に積み重ねて編んだファブリック。これを樹脂などと組み合わせてコンポジットにし、スポールライナー(飛散防止内張り)として、鉄、セラミック、アルミニウム、チタンなどの金属製の装甲車両の内側に装着することで、車両が被弾した際、装甲内面の金属が衝撃波で飛散するのを抑制する。

一般的に、車両が被弾した際の衝撃そのものよりも、車内への金属片の飛散によって乗員が負傷するケースの方が多いと言われており、スポールライナーの役割が重要視されている。

トワロンT765は、特殊な編み方により、従来の織物に比べて少量の繊維、および少ないレイヤーで優れた厚みと丈夫さを実現する。これをスポールライナーの素材として使用することで、より高い防弾性能とコスト効率に貢献。戦車、トラック、人員運搬車などの軍用車両や、一般の民間車両に装着することで、車両が被弾した際の乗員の安全確保に効果を発揮する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. マッスルカー『チャージャー』、内燃エンジン仕様が登場…直6ツインターボで550馬力
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. ホンダ『レブル250 Eクラッチ』が爆売れ!? ペダルだけでシフトチェンジできる「Eクラッチ」の魅力をおさらい
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る