【イノベーション・ジャパン13】浜松の部品メーカー、排ガス発電システムを開発

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アツミテックの排ガス発電システム(イノベーション・ジャパン2013)
アツミテックの排ガス発電システム(イノベーション・ジャパン2013) 全 1 枚 拡大写真

浜松市の自動車部品メーカー、アツミテックは「イノベーション・ジャパン2013」に発電システムを展示した。二輪車の排ガスを有効利用するもので、産業技術総合研究所の研究成果を活用して開発した。

具体的には、固体酸化物型燃料電池とセラミック熱電変換材料を組み合わせ、排ガス中の未利用燃料を利用して燃料電池発電を行うとともに、排熱エネルギーによる熱電発電を行う。

「捨てていたガスや熱を少しでも回収してエネルギーに変えていこうというわけです」と同社関係者は話す。排気量400ccの二輪車のエンジン排気口に同システムを設置したところ、排ガスエネルギーの2.5%を回収。ライトや制御部品などの電源となる400Wの発電ができたという。

ただ、実用化するには、耐久性を高め、コストを下げていく必要があるとのことで、これからさらに改良を続けていく予定だ。「3~4年後にはなんとか売り出して、稼げるようにしていきたい」と同社関係者。

このシステムは二輪車や自動車だけでなく、工場などでの排ガスにも活用できるため、同社では大きな期待を寄せているそうだ。

《山田清志》

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