ドイツに本拠を置くトヨタの欧州モータースポーツ部門、TMGが2012年秋に発表したTMG『スポーツ650コンセプト』。この最強のレクサス『LS』の公式映像が、ネット上で公開されている。
TMGにはF1をはじめ、モータースポーツから得た豊富なノウハウがある。そのノウハウを市販車に注入。レクサスLSの高性能モデルを提案したのが、TMGスポーツ650コンセプト。
ベース車両には、大幅改良を受ける前の「LS460」グレードを選択。ただし、4.6リットルV型8気筒ガソリンエンジンは換装された。TMGは、ベースとなるV8エンジンの排気量を4969ccと公表。このことから、レクサス『IS-F』用の2UR-GSE型5.0リットルV8と推測できる。
TMGスポーツ650コンセプトでは、このV8エンジンを2個のターボチャージャーで過給。最大出力は650psを獲得する。これはIS-Fの423psに対して、227psもの上乗せ。
足回りは、ドイツ・ニュルブルクリンクで熟成。エアロダイナミクス性能は、TMGの風洞実験施設で煮詰められ、専用のスポイラー類が装着される。TMGによると、TMGスポーツ650コンセプトの最高速は、320km/hに到達するという。
現時点では、このスポーツ650コンセプトの市販計画は公表されていない。TMGは「ワンオフモデル」と説明している。