【ボルボ V70 T4 SE 試乗】エレガントさはFR時代へ回帰か…島崎七生人

試乗記 輸入車
ボルボV70 T4 SE
ボルボV70 T4 SE 全 8 枚 拡大写真

プレーン方向に回帰? そう感じるボルボの“新しい顔”は、2014年モデルの『V70』にも与えられた。車幅があるだけに、横基調のデザインが、さり気なく映えている。

外観ではテールランプONの状態での点灯部分が、縦方向に上部まで伸びた。これも850以来のボルボのエステートのスタイルに戻ったかのよう。ストップランプ点灯時には下側の光量が増す。

安全装備では「ヒューマンセーフティ」に“サイクリスト検知機能”を追加。「シティセーフティ」の作動速度域を50km/h(従来は30km/h)に引き上げ、より有効性を高めたのも見逃せない。

インテリアでは、この『V70』にも「デジタル液晶メーターパネル」が採用されたのが注目される。クロノグラフがモチーフだった精緻なデザインのアナログメーターが『V70』から消滅したのは、少々寂しい気もする。

とはいえ走りっぷりは、ボルボの上位モデルらしく、相変わらず快適だ。というより感動的なフラットライドと実にしなやかな乗り味はより一層、磨きがかかった。かつてのFRボルボの最終型(『960』など)を思わすエレガントさで、走りっぷりにも回帰現象を感じた次第。プレミアムブランドの他銘柄車ともいい勝負の乗り味だ。試乗車は4気筒の1.6リットルターボ(180ps/24.5kg-m)+6速デュアルクラッチ搭載の『V70 T4 SE』だったが、まったく問題なく軽快に走りきってくれた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る