都営新宿線の新型車、10-300形3次車が運転開始

鉄道 行政
都営新宿線で運転を開始した新型車両、10-300形3次車
都営新宿線で運転を開始した新型車両、10-300形3次車 全 9 枚 拡大写真

東京都交通局は9月15日、都営新宿線で新型車両10-300形3次車(10-490編成)の運転を開始した。初日は笹塚~本八幡間の運用に入り、各駅でカメラを構えるファンの姿が見られた。

10-300形3次車はモーター付き6両、モーターなし4両(6M4T)で構成される10両編成で、総合車両製作所製。従来の10-300形とは異なるデザインが特徴だ。日本鉄道運転協会「運転協会誌」9月号によると、JR東日本のE233系2000番台の基本仕様構造をベースとしている。カラーリングも、従来の車両では窓下だった黄緑色の帯が窓上に配されているほか、戸袋には斜めにカットされた5本の帯が入りスピード感を演出している。行先表示器はフルカラーLED式で、側面表示器は種別・行先のほか次駅表示機能を備えている。

車内は従来の10-300形が青緑系の色彩だったのに対し、白い化粧板を採用。LED室内灯の採用と合わせ、より明るい雰囲気となった。座席の袖仕切りは従来車の10両編成化用新造中間車と同様の大型となり、木目模様が入っている。シート部分に設けられた握り棒は湾曲した形状となり、7人がけシートの中央部には枕木方向の吊り手が追加された。

車内案内表示器には同局で初となる17インチ液晶表示装置を各ドア上に1基設置。ドアには、開閉時に赤く点滅する表示灯も設けられた。また、貫通路ドアの窓ガラスには交通局のマーク(いちょう)が入り、アクセントとなっている。

都交通局では3編成を導入すると発表しており、続く2編成についても秋から年末にかけて運転を開始するとしている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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