CEATEC JAPAN実施協議会は9月18日、10月1日から開催される「CEATEC JAPAN2013」の概要を発表した。14回目を数える今回は、世界18カ国・地域から587社・団体が参加する。
今年のテーマは「スマート・イノベーション-明日の暮らしと社会を創る技術力」。同協議会の佐々木則夫会長(東芝副会長)は「自動車、医療・ヘルスケア、農業、エネルギーなどと融合した技術革新や、4K・8Kテレビをはじめとする次世代映像技術による新しいライフスタイルなどを体験していただき、IT・エレクトロニクス産業の底力と活力を発信していく」と力強く語った。
特に、自動車産業とはITS世界会議東京や東京モーターショーと連係し、自動走行デモや試乗会を実施する。「IT・エレクトロニクスと自動車の共演をぜひ見てもらいたい」とは佐々木会長の弁だが、自動車業界からはトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダが出展する。
IT・エレクトロニクス業界はここ数年厳しい状況にあったが、為替の影響などにより業績もようやく回復、さらにアベノミクス“第3の矢”といわれる成長戦略、そして2020年の東京オリンピック開催決定で明るさを取り戻しつつある。
そんな中での開催だけに、佐々木会長の言葉にも自然と力がこもり、「IT・エレクトロニクス産業が持つイノベーション力を活用し、他産業との融合を図って、新市場創出とスマートな社会の推進につなげていきたい」と話していた。