気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年9月19日付
●TPP模倣品防止合意、新興5か国も同意、中国をけん制 (読売・1面)
●8月訪日外国人初の90万人 (読売・9面)
●リニア険しき道、弱い地層、残土処理は、南アルプス貫通25キロトンネル (朝日・2面)
●好調JAL次の手は,再上場1年、利益率は世界一、地方路線再開へ (朝日・9面)
●バイク事故防止を、秋の交通安全運動、代々木公園「ももクロ」呼びかけ (毎日・25面)
●消費税来春8%首相決断、法人税の具体策検討指示 (産経・1面)
●社説 豊田英二氏死去、ものづくりの心忘れず(東京・5面)
●ルノー、インドネシア再参入、第一弾SUVなど3車種(日経・9面)
●東京ゲームショウきょう開幕.出展7割増、最多に(日経・11面)
●ロシアでSUV生産、トヨタ,工場増強に180億円(日経・11面)
●国内二輪4社 駐車場の拡充訴え、20年、販売100万台回復へ(日経・13面)
ひとくちコメント
「トンネルを抜けると名古屋だった」。2027年の開業予定だから14年も先のことだが、東京(品川)―名古屋間を約40分で結ぶというリニア中央新幹線の詳細なルートが公表された。
JR東海が発表したもので、きょうの東京が1面トップで報じたほか、「リニア、1万1500円想定、のぞみより700円高く」(朝日)、「南アルプス難工事、地下水影響など課題」(読売)や「建設費膨張に懸念』(毎日)などと、各紙が着工に伴う期待と不安などを検証して取り上げている。
意外なのは、路線距離は286キロ・メートルだが、このうちトンネル部分が246キロ・メートルと86%を占めるそうだ。宙に浮くリニアなのに何故トンネルが多いのか。その理由をきょうの東京などが解説しているが、JRによると「地震の揺れは地下深くなるほど小さい。トンネルも地上の建物より、振動の振幅が少ない」と利点を強調している。
また、品川駅と名古屋駅を結ぶ中間駅は相模原市緑区のJR橋本駅付近、甲府市大津町付近、長野県飯田市上郷飯沼付近、岐阜県中津川市千旦林付近の4か所になるという。「沿線では観光や地域振興の起爆剤になると期待が高まる」(朝日)と、早くも経済効果をはじき出す自治体もあるようだ。
7年後の「東京五輪開催」といい、14年後の「リニア開通」といい、我々中高年世代には、生きるための目標が出てきたことに違いないが、直近の課題としては「消費税来春8%首相決断」(産経)の報道もあり、夢を追っ掛けてばかりでは足元をすくわれてしまう。