川崎重工、NYの通勤電車92両受注…オプション含め最大676両、同社過去最大規模に

鉄道 企業動向
川崎重工が米ロングアイランド鉄道・メトロノース鉄道から受注した新型通勤電車(画像はロングアイランド鉄道向け車両のイメージ)
川崎重工が米ロングアイランド鉄道・メトロノース鉄道から受注した新型通勤電車(画像はロングアイランド鉄道向け車両のイメージ) 全 2 枚 拡大写真

川崎重工業は9月19日、同社の米現地法人を通じ、ニューヨーク州交通局(MTA)傘下のロングアイランド鉄道(LIRR)とメトロノース鉄道(MNR)が共同調達する通勤電車92両を受注したと発表した。

契約は最大584両までのオプション付き。全て行使されれば総数676両、受注総額は最大18億3000万ドル(約1830億円)で、同社にとっては過去最大規模の鉄道車両契約となり、2022年まで製造が続くことになる。

同社が今回受注した車両は、LIRRがマンハッタンのターミナル駅、グランド・セントラル駅に乗り入れるための新線「イーストサイドアクセス」の開業(2019年予定)に合わせた新車投入と、老朽化した従来車の更新などを目的に導入される。

車両はステンレス製車体で、1両当たりの長さは26m、幅は3.2m。2両1編成で、最大14両(7編成)まで連結できる。製造は構体製作と機器取り付けを米ネブラスカ州のリンカーン工場で、最終組み立てや機能試験をニューヨーク州のヨンカース工場でそれぞれ行い、2017年から2018年にかけて順次納入する予定だ。

川崎重工はニューヨークやワシントンDCの地下鉄など、米各地の交通局から計4000両を超える受注実績があり、MNRの現在の最新車両「M-8形」も同社が製造している。同社は今回の受注について「北米での納入実績、契約履行能力、技術力、車両の信頼性、現地化比率およびアフターサービスが総合的に高く評価されたもの」としている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る