日本政府、タイの老朽化した内航タンカーの代替促進を支援

船舶 行政
タイの内航船近代化支援セミナーをバンコクで開催
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タイのバンコクで、内航タンカーの代替を促進するための「タイ内航タンカー近代化支援セミナー」が日本とタイの両政府が主催して開催された。

タイでは、約200隻の内航タンカーの半数以上が、建造から25年を経過した、船の船殻(外板)の内側が直接タンクになっているシングルハル構造の老朽船で、海難事故が発生した場合、大量の貨物油が流出するおそれがある。早期の代替が求められており日本は、タイ政府からの要請に基づいて技術支援を行う。

セミナーでは、この技術支援の一環として開催したもので、日タイ両政府関係者のほか、タイの船主・造船所等から54人、日本の舶用事業者などから77人、総勢131人が参加した。

セミナーでは、日本側から、技術支援として供与する設計図面(載貨重量3000トン型タンカー)に関して説明したほか、日本の舶用機器メーカーが、最新の舶用機械・技術を紹介、日本海事協会が最先端の環境対応技術について紹介した。

タイ側からは、老朽船の代替促進プロジェクトを推進するため、日本政府が、代替建造する船主に金融支援する制度の実現に向けて引き続き取り組むとともに、セミナーの開催を通じて日本との有益な関係構築を求める意見が出された。

国土交通省では、セミナーの開催により、タイの内航タンカーが早期に代替されると同時に、日本の舶用製品がタイ国内に普及することが期待されるとしている。

《レスポンス編集部》

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