日本郵船、船員を養成するフィリピンの商船大学第3期生106人が卒業

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日本郵船などが運営する商船大学NYK-TDGマリタイム・アカデミー(NTMA)の第三期生106人が卒業
日本郵船などが運営する商船大学NYK-TDGマリタイム・アカデミー(NTMA)の第三期生106人が卒業 全 2 枚 拡大写真
日本郵船は、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDGマリタイム・アカデミー(NTMA)の第三期生106人の卒業式をマニラ近郊カランバ市カンルーバンの同校で行った。

第三期生は2009年に入学し、3年間の基礎教育や操船シミュレーター、エンジンプラントなどを使った訓練の後、日本郵船の訓練船で1年間の乗船実習を行ってきた。

卒業式には、日本郵船の宮原耕治会長、TDGのロベルトC.デルガド会長らが出席した。

宮原会長は祝辞の中で「海運業界では、急速に変化・拡大するグローバルエコノミーに効果的に対応していくため、高度な訓練による安全技術と専門技術を兼ね備えた船員を必要としている。スムーズで安全な本船運航を確実にするための責任、そして環境を保護する責務が諸君の肩にかかっている」と、卒業生を激励した。

NTMAは、日本郵船グループが日本で培ってきた船員育成の経験に加え、フィリピンの状況に合わせた基礎学力を向上させる独自プログラムを採用し、質の高い船員の育成を図っている。

第三期生は、第一、二期生に続いて、フィリピン船員教育機関の統一テストの結果で、上位をほぼ独占したほか、現在行われている海技資格試験でも順調に合格の実績を積み上げているとしている。卒業生は海技免状取得後、日本郵船グループの運航船に三等航海士・三等機関士として配乗され、グループの育成プログラムを経て、全船種で船長・機関長を目指すことになる。

日本郵船は今後も、将来の船員の中核となる幹部候補として、フィリピン人船員の質と量の向上を図っていく構え。

《レスポンス編集部》

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