エックスコア 新型液体水素エンジン開発の目標達成を発表

宇宙 テクノロジー
エックスコア 水素ピストンポンプ
エックスコア 水素ピストンポンプ 全 1 枚 拡大写真

エックスコア エアロスペース社は、ULA(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)と共同開発中の『XCOR/ULA 液体水素(LH2)エンジン』開発において、液体水素ポンプの設計目標を達成したと発表した。

XCORがULAと共に開発する『XCOR 水素ピストンポンプ』は、実証試験でXCORが目標としていた流量、圧力を達成した。今後は開発済みの液体酸素、ケロシンポンプと組み合わせ、液体水素実証エンジンの試験に移行する。従来のターボポンプは構造が複雑で、1台あたり50万ドルから数百万ドルの価格であったのに比べ、構造がシンプルで低コストになっている。極低温、小分子の液体水素を扱うことが可能で、推進剤の質量をこれまでより小さくできるという。

こうした技術を組み合わせた新型LH2エンジンは、推力およそ111キロニュートンから最大で222キロニュートンのロケット上段エンジンに展開可能だ。競合するロケット上段エンジンよりも大幅なコスト削減が可能になると、XCORのジェフ・グリーソンCEOはコメントしている。

XCORと、ロッキード・マーチン、ボーイングによるロケット運用ジョイントベンチャー、ULAは2011年から低コストのロケット上段エンジンの開発に着手している。ULAが運用する商用/政府調達衛星打ち上げ用のデルタ4、アトラスロケットは、現在はRL-10上段エンジンを使用している。設計から50年以上を経たRL-10エンジンの代替エンジン開発が数年前から始まっており、XCOR/ULA共同開発エンジンはEELV(発展型使い捨てロケット)用次世代上段エンジンになるとされる。

《秋山 文野》

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