バスで人種差別発言の男裁判に オーストラリア

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フランス人女性に「英語で話せ」 

 メルボルンのバス内で、小声のフランス語で歌っていた女性に、「英語でしゃべれ」とどなり、人種差別発言や脅迫の容疑で訴えられていた男が簡裁に出廷した。

 人種差別、民族差別はどこの国でもあり、それぞれの国で解決しなければならないことだから、「どこにでもある」ことを言い訳にしたり、大目に見るというのはあまり適切な態度とはいえない。1996年の連邦総選挙でポーリン・ハンソン議員の民族差別発言に対して批判声明を求められたジョン・ハワード連邦首相が、逆に「彼女の意見には賛成しないが表現の自由ではないか」とハンソン氏を擁護し、逆に、「ポリティカリ・コレクトで窮屈な世の中になっている」として、差別発言批判者を批判して以来、表現の自由を隠れ蓑に差別発言する論者が大手を振るようになった。

 メルボルンの事件や、その後にはシドニーでも報道されたような差別発言は昔からあり、今後もあると予想できる。しかし、携帯電話のビデオ機能と、差別発言を不快と感じる市民の行動力のおかげで差別発言者の顔がインターネットで公表されて、突き止められ、裁判にかけられるようにもなった。

 差別発言や傷害脅迫など4件の容疑で起訴されたデビッド・グレアム被告人(36、ドンカスター在住)は、モーラビン簡裁に出廷した。

 ビデオでは、友人グループと一緒にモーディアロックからコールフィールド鉄道駅に向かい、定期バス車中でフランス語の歌を歌っていたFanny Desaintjoresさん(22)に対して、乗客3人が罵声を浴びせている。Desaintjoresさんは、「黙れ、英語で話すか死ぬかしろ」と怒鳴られ、さらに「ビッチ」とか「小犬」と罵られた。また、怒鳴っていた男の一人、乳母車を押していた男はバスを降りるなり、女性が座っているそばの窓ガラスを割っている。グレアム被告人は、胸を切り落とすジェスチャーをしたと言われている。

 ヘイドン・スチュワート(26)、アリックス・ゲスト(22)も起訴されており、11月に出廷を命じられている。(NP)

バスで人種差別発言の男裁判に

《Nichigo Press》

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