「降雨量、例年並み」 タイの専門家、大洪水の可能性否定
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今年の洪水が2011年並みに悪化するかという質問に、セーリー准教授は「これまでのところ降雨量は例年並み」だとして、2011年のような洪水が起こる可能性は極めて低いと述べた。バンコクで大規模な洪水が起きる可能性も「ないと確信している」と明確に否定した。
タイでは2011年9―12月、バンコクなど中部でピーク時の水量が満水時の琵琶湖の3分の2に相当する160億立方メートルという大洪水が発生し、ホンダ、ソニーなど日系企業400社以上を含む約700社の工場が浸水するなど大きな被害が出た。タイ政府によると、2011年6―10月の降雨量はタイ北部で例年の39%増、中部で22%増に達し、北部の大規模ダムであるプミポンダムとシリキットダムが乾期に備えてぎりぎりまで水を貯めた後、満水となって一気に放水し、下流で大洪水を引き起こした。
プミポンダムとシリキットダムの2日時点の貯水率は、タイ農業協同組合省かんがい局によると、それぞれ45%(貯水量60・7億立方メートル)、59%(同56・2億立方メートル)。貯水率が一時100%を超えていた中部ロッブリ県のパーサクチョンシットダムは放水の結果、2日時点で貯水率が93%(貯水量8・9億立方メートル)に低下した。
タイ内務省によると、2日朝の時点で洪水が発生しているのはタイの77都県中、東部プラジンブリ県など25県207郡で、約78万世帯、270万人が被災した。また、プラジンブリ県内の国道3078号線、3079号線など7県の15カ所で国道が浸水し、このうち2カ所が通行不能となっている。
《newsclip》
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