【東京国際航空宇宙産業展】来年頭打ち上げ GPM相乗り衛星、世界初の可視光通信や微生物飼育を行う

宇宙 エンタメ・イベント
【東京国際航空宇宙産業展】来年頭打ち上げ GPM相乗り衛星、世界初の可視光通信や微生物飼育を行う
【東京国際航空宇宙産業展】来年頭打ち上げ GPM相乗り衛星、世界初の可視光通信や微生物飼育を行う 全 6 枚 拡大写真

2013年10月2日から4日まで東京ビッグサイトで開催された東京国際航空宇宙展 ASET2013。

2014年2月にNASA/JAXA共同開発衛星 「全球降水観測計画GPM」と共に、H-IIAロケットで打ち上げられる相乗り小型衛星も登場した。

帝京大学ブースでは、「TeikyoSat-3」の開発段階のひとつ、構造熱モデルを展示。高さ35センチ、幅・奥行30センチ、重量約20キロのこの衛星は、微生物観察衛星と呼ばれる。衛星内部に活動休止状態の粘菌を封入して打ち上げられる。

軌道上で水を与えると粘菌は活動を再開すると考えられており、微小重力環境と宇宙放射線が粘菌に与える影響を観察し、画像で記録する予定だ。地上ではすでに比較対照のための粘菌の生育、観察が行われている。打ち上げから2014年春ごろまで、数か月間、粘菌の活動が続くと考えられている。

ワカ製作所は、軌道上と地上とで可視光(LED光)での通信を行う信州大学の小型衛星「ぎんれい」模型と同社が製作したリチウムイオン搭載バッテリーを展示。世界初の衛星可視光通信を実証する「ぎんれい」だが、実験のためということもあり、かなりの大出力を予定しているとのこと。実は電波で通信を行うよりも消費電力は大きいのだという。

それでも衛星可視光通信が期待されるわけは、電波と違って無線局の登録などが必要ないため。実用化されれば、現状では登録に時間と費用がかかり、小型衛星ミッションの制限となっている電波での通信を行う必要がなくなるかもしれない。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る