急速充電のコンボ、米国初の充電ステーション開業…GMやBMWに追い風

エコカー EV
コンボを利用して充電するBMW i3
コンボを利用して充電するBMW i3 全 2 枚 拡大写真

米国と欧州の自動車メーカーが推進するEVやプラグインハイブリッド車(PHV)など、電動化車両用の急速充電システム、コンボ方式。このほど米国で、最初のコンボ方式を採用した充電ステーションが開業した。

これは9月30日、GMとBMWグループが明らかにしたもの。米国カリフォルニア州サンディエゴの商業施設、「ファッションバレーモール」に、初のコンボ方式の充電ステーションがオープンしている。

フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、BMW、ダイムラー(メルセデスベンツ)のドイツ5社と、GM、フォードモーター、クライスラーグループの米国3社の合計8社は2011年10月、急速充電器の規格を統一することで合意。2012年5月には、「コンボ方式」と呼ばれる急速充電器を初公開した。

コンボ方式では、日本のチャデモ方式では別構造の普通充電プラグと急速充電プラグを、一体化したのが特徴。80%のバッテリー容量なら、およそ20分で充電できる。米国の自動車に関する規格標準化団体のSAEは、米国での急速充電をコンボ方式にすると発表済み。

9月30日、米国で初のコンボ方式の充電ステーションがカリフォルニア州サンディエゴに開業。早速、GMのシボレーブランドの市販EV、『スパークEV』と、BMWが立ち上げた新ブランド、「i」の市販EV、『i3』が、急速充電のデモンストレーションを実施した。

GMのPamela Fletcher電動化車両チーフエンジニアは、「劇的に充電時間を短縮できるコンボ方式は、EVやPHVの利便性を高め、普及を促進するだろう」とコメント。BMWオブノースアメリカのCliff Fietzek電動化車両担当マネージャーは、「コンボ方式の急速充電ステーションの開業は、i3の米国発売の強固な基盤になる」と述べている。

《森脇稔》

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