独BASFが主催する国際 R-M ベストペインターコンテスト 2013が、8日(現地時間)フランス・パリ郊外のクレルモンにあるR-Mリフィニッシュコンピーテンスセンター(RCC)で開幕した。
11回目となる今大会には、20カ国18人の選手が集い(ウクライナ、カザフスタン、ベラルーシは3カ国より一人の代表者が出場)、南アフリカも初参加している。審査されるのは、効率的な塗装技術から、カラーマッチング等の調色試験、使用器具の扱いまで、水性塗料を用いた総合的な技術だ。出場者は、10日までの3日間でランダムに出題される全6種目に臨み、自動車補修塗装技術世界一を競い合う。
日本代表として出場するのは、新和自動車(東広島市)の菅原健二さん。新和自動車は数年前より環境と従業員の健康に配慮し、水性塗料を導入。それを機に、菅原さんも溶剤系塗料から水性専門のペインターへと移行し、BASFジャパンが2011年に行った国内予選で代表に選出された。その後約1年間、同社の門傳真木人トレーナーと共に世界大会へ向けたトレーニングを積み重ね、テレビ番組『ほこ×たて』に出演するなど、注目を集めている。
大会開催にあたり、RCCマネージャー兼審査委員長のロニー・レイメーカース氏は各国の国内大会を勝ち抜いた選手たちにお祝いの意を述べると共に、「過去最多となる18人の参加者を迎え、世界大会を開催できることを嬉しく思う。公平に審査を行うので、遺憾なくパフォーマンスを発揮してほしい」と鼓舞した。
また、菅原さんは「意外と和やかな雰囲気の中で行われているので、リラックスして臨んでいる。むしろ日本大会の方が空気が張り詰めていたという印象。初日ということで少し戸惑った部分もあるが、全てが上手くいくとは思っていないので、その都度気持ちを切り替えて明日も頑張りたい」と心境を語った。