京都・八幡の暴走事故、非行事実を「危険運転致傷」に切り替えて家裁送致

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9月下旬に京都府八幡市内の府道で乗用車を暴走させ、集団登校中の小学生5人を負傷させた同市内に在住する19歳の少年について、京都地検は15日、容疑を危険運転致傷に切り替え、同容疑の非行事実で京都家裁に送致した。

問題の事故は2013年9月24日の午前7時55分ごろ発生している。八幡市八幡双栗付近の府道(片側1車線の直線区間)で、交差点を左折した乗用車がコントロールを失って道路左側のガードレールに接触。この直後に急加速して道路右側の鉄柵をなぎ倒して歩道に乗り上げ、集団登校中の小学生に衝突。これを飛び越えるようして、道路から離れた民家に突っ込んだ。

この事故で小学生5人が重軽傷。警察はクルマを運転していた19歳の少年を自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕。事故の詳細を調べていた。

少年は現場近くの交差点でクルマを減速させず、後輪を故意に滑らすテールスライド(ドリフト)状態で進入していたが、直後にコントロールを失ってガードレールに衝突していたという経緯がある。

少年は聴取において「故意にやったわけではない」と否認しているようだが、京都地検では事故の経緯から、危険運転罪の構成要件でもある「制御困難な高速度走行」をクリアしたと判断。容疑を危険運転致傷に切り替え、京都家裁に送致した。

家裁は28日までの観護措置を決定したが、成人と同様の刑事処分相当と認めて検察官送致(逆送)とするか、保護観察処分とするのか、今後行われる少年審判での裁判所の判断が注目される。

《石田真一》

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