神戸製鋼、中国・鞍山鋼鉄と、自動車向けハイテン材を合弁生産

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神戸製鋼所は、鞍山鋼鉄集団と中国で、引張強度590Mpa以上の自動車用冷延ハイテン(AHSS、高張力鋼板)を合弁生産することで合意した。

中国に進出している日系自動車メーカーのほか、欧米自動車メーカー、ローカル自動車メーカーに軽くて強度の強いハイテン材を供給する。

両社は合弁会社「鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板」を新設する。資本金は7億元(約116億円)で、鞍鋼が51%、神戸製鋼が49%出資する。

新会社は鞍山製鉄所内に、約17億5000万元(約289億円)を投じて生産能力年間60万トンの連続焼鈍設備(CAL)を建設する予定。

今後、合弁会社の設立手続きに着手し、2016年初頭の稼動を目指す。

中国は政府主導で安全・環境対応への取組も強化されており、鋼板の剛性を高めて安全性を維持しながら、車体を軽量化して燃費の向上を図るという目的から、ハイテン需要の拡大が見込まれている。

新会社はこれらニーズに対応する。神戸製鋼の自動車用冷延ハイテンに関する世界トップレベルの技術と、鞍鋼の中国での強固な事業基盤を融合、中国での自動車用冷延ハイテン需要を開拓していく。

神戸製鋼は、北米でUSスチールとの合弁拠点であるプロテック・コーティングのCALが2013年5月に稼動を開始したばかり。欧州では、フェストアルピーネグループと、自動車用ハイテンの生産技術を供与している。今回、中国での自動車用冷延ハイテンの生産拠点を展開することで、日・米・欧・中での「薄板ハイテンのグローバル展開」が進む。

《レスポンス編集部》

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