警官と消防隊員が見落として事故車に放置、高齢女性が死亡

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10月16日午後8時50分ごろ、島根県益田市内の国道9号で信号待ちをしていた車列に対し、後ろから進行してきたトラックが追突。5台が関係する多重衝突に発展した。この事故で大破したクルマに取り残され、発見が遅れた74歳の女性が死亡している。

島根県警・益田署によると、現場は益田市遠田町付近で片側1車線の直線区間。信号待ちをしていた車列に対し、後ろから進行してきたトラックが追突。車両5台が関係する多重衝突に発展した。

車列最後部に位置していた軽乗用車は対向車線側に押し出され、対向車線を順走してきた大型トラックと正面衝突して大破。運転していた74歳の女性は近くの病院へ収容されたが、打撲などの軽傷を負った。

事故から約2時間30分後、「友人と出かけていた妻が戻らない」として現場を訪れた男性が、大破した軽乗用車の後部座席の床に倒れこんで意識を失っていた74歳の女性を発見。女性は意識不明の状態で病院へ収容されたが、まもなく死亡が確認された。

現場では警察や消防が13人体制で救出や検証に当たっていたが、負傷して病院へ搬送された運転者が「同乗者はいない」と話したことから、大破したクルマの車内捜索を怠ったものとみられており、死亡した女性は発見されるまで放置されていた。

警察ではトラックの運転者から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞くとともに、現場にいた署員や消防隊員からも事情を聞き、放置に至った経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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