【R-M ベストペインターコンテスト13】RCCマネージャー「若者たちに魅力伝えたい」

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国際 R-M ベストペインターコンテストが行われた、R-Mリフィニッシュ コンピーテンスセンター
国際 R-M ベストペインターコンテストが行われた、R-Mリフィニッシュ コンピーテンスセンター 全 16 枚 拡大写真

自動車塗装技術の世界一を決める国際 R-M ベストペインターコンテスト 2013は、フランス・クレルモンにあるR-Mリフィニッシュ コンピーテンスセンター(RCC)で行われた。

RCCマネージャー兼審査委員長のロニー・レイメーカース氏によると、11回目を迎えた今大会は、施設・種目共にブラッシュアップされ、最高の状態だったという。「10年前は出場国も限られていて、今振り返るとあまりプロフェッショナルではなかったように思う。18カ国参加というのは限界に近い数字だが、どうにか増やしていかなければならない。今後どうするかは重要な課題だ」と述べた。

また、同コンテストを、"技術を競うだけでなく若者たちを惹きつける目的も持つ場"と位置づける。「RCCは最新の用具や設備など、技術を磨く環境が整ったトレーニングセンター。こういった施設はどこにでもあるものではない。この場所で開催することにはとても意義がある」(ロニー氏)。

さらに、RCCだけでなく、フランスの魅力を伝えるプログラムもコンテスト中には織り込まれている。大会2日目の夜には13世紀に建てられた歴史的建造物「ロワイヨーモン大僧院」での見学と夕食、3日目の表彰式はパリ・ジャンゼリゼ通り近くのレストラン「メゾン ブランシェ」にて行われた。毎年こういったイベントも用意されており、競技中とは違う表情で過ごす代表選手たちの姿が見られた。

一方、教育施設や資格が充実しているヨーロッパ諸国に比べると、日本におけるペインターの育成環境や知名度は向上の余地がある。ロニー氏も、アジア地域での活動には力入れており、トレーニングのため年4回来日している。「日本では技術を伝承するだけでなく、若い人々とのコミュニケーションも積極的に取るようにしている。有名にならなければ、憧れの職業となることもない。イベントでデモンストレーションを行うなど、多くの人に見てもらう機会を増やすことで浸透していくだろう」(ロニー氏)と話した。

《吉田 瑶子》

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