脱柵した競走馬と衝突したクルマの運転者死亡、今年2月にも同様事故

自動車 社会 社会

10月28日午前3時ごろ、岐阜県笠松町内の競馬場から競走馬1頭が脱柵。場外へ逃走し、約300m離れた岐南町内の町道を走行していた軽乗用車と衝突する事故が起きた。軽乗用車は対向車とも正面衝突し、運転者が死亡している。

岐阜県警・岐阜羽島署によると、現場は岐南町薬師寺5丁目付近で片側1車線の緩やかなカーブ。堤防道路で街灯は設置されておらず、夜間の見通しは悪い。軽乗用車は対向するうように走ってきた競走馬(2歳メス、体重約430kg)と正面衝突。弾みで対向車線側へ飛び出し、対向車線を順走してきた乗用車とも衝突した。

クルマは大破し、運転していた山県市内に在住する64歳の男性が頭部強打でまもなく死亡。乗用車を運転していた67歳の男性にケガはなかった。馬も全身強打で即死している。

死んだ競走馬は約200m離れた笠松町若葉町付近にある笠松競馬場内ダートコースで他の馬と一緒に調教中だったが、突然極度の興奮状態となり、騎手を振り落として脱柵。そのまま逃走した。可動式の柵が設置されており、逃走に気づいた調教師が警報を鳴らしたが、ドアは開いたままの状態だったため、閉鎖が間に合わなかった。

笠松競馬場では今年2月にも競走馬が今回と同様に脱柵し、クルマとの衝突事故を起こしたほか、4月にも1頭が約10kmに渡って逃走するトラブルが発生している。

警察では競馬場側の管理体制に不備があったものとみて、関係者から業務上過失致死容疑で事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
  3. 「トヨタがロールスロイスと勝負するのか?」2ドアクーペの新型センチュリー発表に、SNSは興奮の渦
  4. 【ダイハツ ムーヴキャンバス 新型試乗】「ワゴンRスマイル」と双璧をなす“癒し軽”…島崎七生人
  5. 【ホンダ ADV160 試乗】彩りとわくわく感あふれる「アドベンチャー」スクーター…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る