【東京モーターショー13】トヨタ、FCVのデザインはほぼ15年の市販車に
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FCVは15年に市販する計画であり、SUVをベースにした現行モデル『FCEV-adv』よりも出力密度を2倍に高め、100kw以上の出力をもつFCスタックを搭載するなどシステムの小型、高効率化を図っている。水素の満タン充てんは3分程度で、実用の航続距離は500kmに及ぶ。
開発を担当する製品企画本部主査の田中義和氏は「今回はある意味、デザインのコンセプトを示すモデルでもあり、前回(11年)のモーターショー出展車よりもさらに先進的なデザインになった」と述べた。15年に投入する市販予定車の、ほぼ最終形と示唆した。
外観は「ひと目見て(FCVという)新たな価値を示す」(田中氏)ことを目指し、双胴船をイメージしている。フロント部は、空気を吸い水を生成するというFCの発電プロセスを大型のサイドラジエータグリルで表現したそうだ。乗車定員は2年前のコンセプト車同様に4人。後席もゆったりしたスペースにするため「市販車もそのままとなる可能性が高い」(同)という。
《池原照雄》