【VW ゴルフGTI 試乗】時代にふさわしい良識あるホットハッチ…青山尚暉

試乗記 輸入車
VW ゴルフ GTI
VW ゴルフ GTI 全 13 枚 拡大写真

7代目『ゴルフ』(ゴルフ7)は1.2リットルのベースグレードにでさえ「脱帽」している筆者だが、待望のGTIに試乗してゴルフの今をより深く知ることになった。

【画像全13枚】

2リットルのエンジンは220ps、35.7kg-mものパワーとトルクの持ち主だ。どれほどのホットハッチぶりを披露してくれるのかと構えで乗った筆者が未熟であった。

例によってタータンチェック柄のスポーツシートに腰を落とす。うむ、柄の色が渋く大人っぽくなった。GTIらしさはシートのコンビ部分やレザーステアリング、DSGセレクターブーツに赤いステッチが入る程度。

エンジンを始動させてもどう猛なサウンドなど聞こえてこない。ひたすら静か。走り始めても感動に値するエンジンやDSGのスムーズさと引き締まった極上の乗り心地の良さが際立つだけでごくごく平和である。ほんとうにGTIなのか? 220psなのか? と思わずにいられない。

そう、最新のGTIは素晴らしく大人な、また15.9km/リットルという(JC08モード。先代は10-15モードで13.0km/リットル)素晴らしい燃費性能を持つ時代にふさわしい良識あるホットハッチなのである。

日常域の加速はあくまでも軽やか。GTIらしさを感じにくいのも事実。しかしひとたびアクセルを深々と踏み込み、終始滑らかでトルキーなエンジンを回せばスポーツカーのように恐ろしく速い、というジェントルなマナーが持ち味なのだ。もちろんスタビリティは強力。クルマとの一体感も強い。飛ばしても緊張感は極めて薄く、安楽だ。ゆえに高速道路、山道を含む長時間のドライブでも疲労感は最小限。

もちろん、その気になれば奥行きの深い操縦性、オンザレールなコーナリングを味わうことができる。ドライビングスキルのあり、なしにかかわらずハイスピードランを楽しみ尽くせる、とも言える。

つまり、フツーのゴルフのようにも、GTIのようにもなる変幻自在さが最新のGTIのキャラクターだ。ドライバーとしては燃費計に視線をやりつつ、ノーマルモデルとは別格の速さと、極上のドライブフィール、モード燃費に迫る実燃費とのハイバランスの妙味に満足できるだろう。

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』次期型はプレミアムSUVに進化!? RAV4、クラウンとの差別化どうなる?
  2. 英国製アナログスーパーカー、Nichols『N1A』生産開始--700馬力V8で車重900kg以下
  3. 斬新すぎるホンダの電動二輪『EV アウトライヤー・コンセプト』が世界的デザイン賞に
  4. マクラーレン、2028年市販の新型スーパーカーをプレビュー…伝説の「マクラーレンF1」以来のMT搭載
  5. 次期スズキ『ソリオ』は“走り”で逆襲! 新世代HEV採用で2027年以降登場か?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  3. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  4. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  5. ジョイフル本田、宇都宮店にソーラーカーポート設置…ホームセンター業界最大級の発電容量1126.4kW
ランキングをもっと見る